クラミジアの感染は留まる事を知らず、毎年一定数以上の患者が確認されています。症状に気付けなくても検査を受けることで簡単に発見することができます。

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クラミジアを放置、男性は閉塞性無精子症へ

男性のクラミジア感染症は、感染患者の約半分以上に自覚症状が無いとされ適切な治療する事なく放置される事が多く、重症化すると閉塞性無精子症を発症して不妊症になる事がある病気です。
直径300nm球形のクラミジア・トラコマティスと呼ばれる真正細菌に感染する事で発症する感染症であり、感染から1日~7日間程度の潜伏期間を経て発症する感染症です。
クラミジアは、性行為などで尿道に侵入した病原菌が尿道で繁殖するので灼熱感を伴う堪え難い排尿痛や尿道違和感及び透明~乳白色の非粘着性の膿の排出などの症状を発症します。
約半数以上の感染患者に自覚症状が無い無症候性とされ、放置した事により更に病原菌が上行してしまうリスクがあります。
発症初期段階で発症に気付かず放置すると病原菌が尿道から前立腺や精管に上行感染し、前立腺炎や精管炎及び精巣上体炎などを発症します。

クラミジア感染症の病原菌は、尿道から精巣上体まで続く直径約3mmで長さ約30cmの細長い精管に上行感染し、急性精巣上体炎や精嚢炎などを併発する精管炎を発症するリスクがあります。
精管炎は、太ももの付け根の鼠径部に発生した強い痛みが下腹部にまで拡大する事もあり、虫垂炎と勘違いしてしまう事も多い疾患です。
精管で起きた炎症に起因して精管の狭窄や癒着による閉塞を引き起こすリスクが高く、閉塞により閉塞性無精子症を発症するリスクを高めます。
閉塞性無精子症は、約40cm程度の約3mmと非常に細い管なので広域や複数の箇所で狭窄や閉塞が発生するので精子が精液に含まれなくなります。
顕微鏡下に精管閉塞部を切除して精管を繋ぎ直す精管精管吻合術や精管と精巣上体を接合する精管精巣上体吻合術などの外科的な手術を必要とする事もあります。
確実な妊娠を望む場合には、精嚢にメスを入れて精子を採取して冷凍保存する男性患者もいます。

クラミジアを放置、女性は何が起きる?

女性のクラミジア感染症は、男性に比べて長い2週間程度の潜伏期間を経て発症します。
男性に比べて自覚症状がない感染患者が約8割以上と非常に高く適切な治療が行われる事なく放置され、子宮頸管炎や子宮内膜炎を発症すると共に更に病原菌が感染患部を拡大して卵管炎や腹膜炎及び肝周囲炎を発症するリスクがあります。
女性のクラミジア感染症は、膣の粘膜や子宮の入口の子宮頸管部粘膜に病原菌が繁殖してしまう事から膿性の帯下の分泌や下腹部の痛み及び発熱などの症状を伴う子宮頸管炎や膣炎を発症します。
自覚症状の無い感染患者が非常に多く放置される事があります。
女性のクラミジア感染症は、放置すると膣や子宮で繁殖した病原菌が更に上行感染し、卵管や卵巣で炎症を引き起こすリスクがある病気です。

卵管は、左右の卵巣から卵子を子宮に運ぶ直径約1mmかつ長さ約10cmの細長い管であり、病原菌による炎症に起因した卵管に狭窄や閉塞が発生するリスクが高く不妊症の原因となります。
卵管炎は、急性症状や炎症が重症化し無い限りほとんどの患者に自覚症状が無く適切な治療をせずに放置状態になってしまう患者が多くいます。
卵管は卵巣と直結している事から病原菌が卵巣に感染域を拡大しエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌異常を引き起こす卵巣炎を併発させる疾患です。
クラミジア感染症の病原菌は、卵管から腹膜に感染域を拡大する事も多く、ブルンベルグ徴候や筋性防御などの症状を伴う腹膜炎を併発するリスクを高めます。
さらに、腹膜から肝皮膜や肝臓の周囲の臓器にまで感染域を拡大する事も少なく無く38度を超える発熱や強い腹痛及び右季肋部痛などの顕著な症状を伴う肝周囲炎を発症する事もあります。

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